不動産リースバックの流れ

任意売却で動ける期限は開札までであることと、開始決定・現況調査・期間入札・開札の4段階を横並びの時系列で示したアイキャッチ画像不動産リースバックの流れ

任意売却の流れと期限|民事執行法76条が引く「開札まで」の線と、裁判所が示す20日・1か月

任意売却はいつでもできるわけではありません。民事執行法76条1項は、買受けの申出があった後に競売の申立てを取り下げるには最高価買受申出人または買受人および次順位買受申出人の同意が必要としています。落札者が決まると自分たちだけでは引き返せません。裁判所の案内では、開札期日に最高価買受申出人を決定し原則として20日後の売却決定期日に許否を決定、買受人は売却許可決定確定の日から1か月程度で代金を納付します。開始決定から代金納付までの各段階と、動ける期限を条文と裁判所の公表資料で整理しました。

リースバックと抵当権の関係、ローンが残った家でも売れるのか順番で整理すると書かれたアイキャッチ画像。家と南京錠のイラストに、完済してから引き渡す・抵当権の抹消が前提になるというラベルが添えられている不動産リースバックの流れ

リースバックと抵当権|住宅ローンが残った家を売るときの順番と、オーバーローンの扱い

リースバックは住宅を売却する取引なので、引き渡しまでに抵当権を抹消する必要があります。売買代金でローンを完済できるアンダーローンなら成立し、オーバーローンなら不足分の手当てか債権者の同意が要ります。国土交通省のガイドブックの定義を起点に、残債の確定から決済までの順番を整理しました。

宅建業法47条1号・31条1項・47条の2と監督処分を4つのカードに並べたアイキャッチ不動産リースバックの流れ

リースバックの契約書で確かめる6項目|2026年10月1日施行の国交省ガイドラインが「言わないと違反」とした事実

国土交通省は令和8年7月に「住宅のリースバック取引における宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方」を策定し、令和8年10月1日から施行します。買戻し特約・違約金・借賃の額・契約期間と更新・修繕費用の負担区分を告げないことは宅建業法47条1号の事実不告知に当たると明確化されました。過失でも31条1項に抵触するおそれがあり、違反には免許取消し等で対処するとされています。契約書を見る順番に置き換えて整理しました。

査定から決済まで5段階を横に並べ、重要事項説明と契約の2つを強調した図不動産リースバックの流れ

リースバックの手続きの流れと書類|宅建業法37条が定める売買13項目・賃貸3項目を条文で確認

リースバックでは売買契約と賃貸借契約の2本が同時に動きます。宅地建物取引業法37条は、売買について代金・解除・違約金・公課の負担など13号にわたる記載事項を、貸借について借賃の額と借賃以外の金銭の3事項を定めています。契約の種類と期間は条文の列挙外です。登記の添付書面は原本が原則という法務局の案内まで整理しました。

不動産リースバックの流れ

リースバックの減価償却と会計処理|2027年4月からの新しいリース会計基準では、売っても資産が落ちない場合がある

会社の不動産を売って借り直しても、減価償却が必ず終わるわけではありません。企業会計基準適用指針第33号55項の要件に当てはまると、譲渡とリースバックを一体の取引とみて金融取引として処理するため、資産は自社に残ります。売却として処理できた場合も、借手は使用権資産とリース負債を計上し、償却費が置き換わります。2024年9月13日公表の企業会計基準第34号は2027年4月1日以後開始する事業年度から適用され、オペレーティング・リースも資産と負債に載るため、オフバランスによる財務指標の改善という説明は成り立ちません。

不動産リースバックの流れ

個人間・親族間のリースバック|3,000万円控除が使えず、安く売れば贈与になる。賃料ゼロなら使用貸借

自宅を親族や知人に買ってもらい、そのまま住み続ける形は契約としては可能です。ただし3,000万円の特別控除は特別の関係がある人への譲渡では使えず、時価より著しく安く売れば差額が贈与とみなされます(相続税法7条)。賃料を取らなければ賃貸借ではなく使用貸借になり、借主の死亡で終了します(民法597条3項)。条文で整理しました。

不動産リースバックの流れ

リースバックの現地調査では何を見られる?宅建業法35条の説明事項から逆算する

リースバックの申し込み後に行われる現地調査は、担当者の裁量ではなく宅地建物取引業法35条1項が列挙する重要事項の説明事項を埋めるための作業です。登記された権利、法令に基づく制限、私道の負担、飲用水・電気・ガス・排水の整備状況、既存建物なら建物状況調査の有無と書類の保存の状況。過去に人の死があった場合の告知は国土交通省が令和3年10月8日に策定したガイドラインで整理されています。当日までに用意する書類と、条件が変わる場面を条文と報道発表で確認します。

不動産リースバックの流れ

不動産リースバックの「申込」「現地調査」「契約手続き」「入金」の流れとスケジュール|法律が決めている部分はどこか

不動産リースバックの申込から入金までを11ステップで追い、それぞれの期間と必要書類を一覧にしました。あわせて、日程や書類の運用のように会社ごとに違う部分と、契約後の賃貸借のように借地借家法が決めている部分を分けています。定期借家に自動更新はなく、途中でやめられるかどうかも38条7項の条件次第です。