リースバックニュースの要約
穴吹興産株式会社が2024年6月にリースバックサービス利用者200人を対象に満足度などの調査を実施しました。この調査では、GMOリサーチ&AI株式会社の協力のもと、過去に自宅の売却やリースバックを検討したことがある人を対象に、リースバックの利用条件や契約の流れ、実際の取引に対する満足度などについて質問しています。リースバックとは、自宅を売却しまとまった資金を確保した後も、その自宅に賃貸借契約を結んで住み続けられる仕組みのことです。このサービスはローン返済が苦しかったり、まとまった資金が必要な場合に利用されることが多く、資金調達と住み続けることの両立を可能にします。
リースバックを検討する方に必要な情報
- リースバックの仕組みとメリット・デメリット
リースバックは、自宅を売却してまとまった資金を得つつ、引き続き同じ家に賃借人として住み続けられる手法です。メリットとしては、ローンの返済負担を軽減したり、急な資金調達ができる点、そして住み慣れた家にそのまま住み続けられる安心感があります。一方で、賃料の支払いが発生するため、売却後の賃貸借条件が重要になります。また、売却額が市場価格よりも低くなることがあるため、リースバックを検討する際は、事前にメリットとデメリットをしっかりと把握することが大切です。 - リースバックの利用条件と審査のポイント
リースバックを利用するには、リースバック事業者による審査が必要です。この審査では、物件の資産価値やエリアの需要、売却希望者の返済能力などがチェックされます。審査に通らない場合、条件が見直されることがあります。賃料は市場相場や売却価格、物件の状態によって決まるため、事前にどのような条件が提示されるのかを確認することが重要です。 - リースバックの契約と取引満足度
今回の調査結果では、リースバック利用者の満足度や契約内容についての情報が示されており、実際の利用者の声からは賃料設定や売却価格、契約期間、リースバック後のサポート体制などに対する評価が分かります。リースバックを検討する際は、複数の事業者から条件を聞き比較することで、より良い契約内容を選ぶことができるでしょう。
リースバックを検討する場合に活用できるポイント
- 資金調達の緊急対応策としての活用
リースバックはローン返済が厳しくなった場合や、まとまった資金が急に必要になった場合の緊急対応策として活用できます。例えば、住宅ローンの支払いが困難な場合、リースバックを活用することで一旦ローンを完済し、賃料の支払いに切り替えることができます。また、資金調達の手段としても使えるため、事業資金の確保や生活費の捻出にも有効です。 - 売却価格と賃料のバランスを見極める
リースバックを検討する際には、売却価格と賃料のバランスを考慮することが重要です。売却価格が高いとその分まとまった資金を得られますが、その代わり賃料が高くなる可能性もあります。一方で、売却価格が低いと賃料は抑えられますが、資金の確保額が減る可能性があります。自分の資金ニーズと月々の支払い能力をしっかりと見極め、最適なバランスを見つけることが大切です。 - 契約期間と再売買オプションの確認
リースバックには契約期間があり、期間満了後に再契約が可能な場合と、再契約ができない場合があります。また、一部のリースバックサービスでは、将来的に自宅を再購入できる「再売買オプション」がついていることもあります。このオプションがある場合、資金状況が好転した際に再び自宅を所有することができるので、将来的な資産プランにあわせて検討することが重要です。 - 複数のリースバック事業者を比較する
リースバック事業者によって、売却価格、賃料、契約期間、オプションなどの条件は異なります。したがって、リースバックを利用する際は、複数の事業者から見積もりを取り、条件を比較することが大切です。どの事業者が自分のニーズに合った条件を提示してくれるのか、実際の利用者の満足度やサービスの評判も合わせて調査すると良いでしょう。 - 家族や専門家と相談し、将来的なライフプランを見据える
リースバックは、今後のライフプランに大きな影響を与える取引です。賃料の支払いが生活費にどのように影響するか、再売買オプションを活用することで将来の住まいをどうするかなど、家族と相談しながら検討することが大切です。また、ファイナンシャルプランナーや不動産の専門家に相談することで、将来の資金計画や生活設計を見据えたアドバイスをもらうことができます。
まとめ
リースバックは、マイホームを手放すことなく資金調達やローン返済の負担軽減ができる有効な手段です。しかし、契約内容や条件によっては生活費や資金計画に影響を及ぼすため、慎重な判断が必要です。今回の穴吹興産の調査結果は、実際の利用者の満足度や契約の実態を把握する貴重な情報源となるため、リースバックを検討している方は参考にする価値があるでしょう。契約前には、メリットとデメリットを比較し、自分の資金ニーズや生活プランに最適な条件を見極めて、納得のいく取引を行うことが大切です。
プレスリリース抜粋
本調査では、GMOリサーチ&AI株式会社が保有するモニター(13,067名)でスクリーニングを行い、過去に自宅の売却及びリースバックを検討したことがある200名が対象。 〈リースバックとは〉 所有する不動産(自宅)を売却し纏まった資金を確保する一方で、新たにリースバック事業者と賃貸借契約を締結し、賃貸として自宅に住み続ける売却手法。
出典:PRTIMES(プレスリリースはこちら)