長谷工のリースバック|トリプル査定と、公式が自ら書いている注意事項を確認する

長谷工のリースバック

長谷工のリースバックの概要

長谷工のリースバックは、東証一部上場企業長谷工コーポレーションの子会社である株式会社長谷工リアルエステートが提供する不動産リースバックサービスです。長谷工グループは、マンション建設1位の実績を誇るディベロッパー長谷工コーポレーションを中心として不動産グループです。対応エリアは、東京・神奈川・千葉・埼玉の首都圏で、リースバックを展開しています。

長谷工のリースバックの大きな特徴は「東証一部グループの安心感」「グループでのマンション開発実績が全国1位の信頼性」「提携企業での買取」「年齢制限なし」「売却との同時査定も可能」などが挙げられます。

長谷工のリースバックは、長谷工リアルエステートの提携企業への斡旋というサービス体系になっているので、買取をするのも提携企業、審査をするのも提携企業、賃貸するのも提携企業ですので、実体はリースバック業者の仲介という位置づけになっています。そのため、サービス内容が明確ではなく、開示されている情報だけでは、判断しにくいリースバックサービスとなっています。

東証一部上場企業の安心感はあるものの、提携企業への仲介という立ち位置のため、おすすめしにくいリースバック業者です。

長谷工のリースバック商品概要

人気ランキング12位
不動産リースバック名長谷工のリースバック
長谷工のリースバック
会社名株式会社長谷工リアルエステート
本社所在地(都道府県)東京都
上場非上場※東証一部上場企業谷工コーポレーションの子会社
対応エリア首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)※取扱いできない地域あり
実績グループ会社がマンション建設No.1
査定スピード-
資金化までの日数-
通常の賃貸借契約-
契約期間-
資金使途-
事務手数料-
査定額-
設定賃料(リース料)-
年齢年齢制限なし
その他サービス・独自特典-

「長谷工のリースバック」は、株式会社長谷工リアルエステートが運営する不動産仲介サービス「長谷工の仲介」の中のひとつです。特徴は、リースバック・直接買取・仲介の3つをまとめて査定する「トリプル査定」という形にあります。ここに書いたのは、2026年9月17日に公式サイトを開いて読み取れた範囲に限っています。買取価格や家賃の水準は公表がないため、目安の数字は置きません。

公式サイトで確認できること

  • 運営は株式会社長谷工リアルエステート(東京都港区芝二丁目6番1号、1994年8月5日設立、株式会社長谷工コーポレーション100%出資)。
  • 買取と賃貸は、長谷工リアルエステート提携企業が行うと注記されています。所有権は提携企業へ移転します。
  • 公式がデメリットとして「売却価格は相場より割安」と自ら明記しています。ほかに所有権の移転と家賃の発生も挙げています。
  • 取扱いの対象外として、借地上に建てられた不動産と、ローン残債額が売却見込み額を超える場合が明示されています。
  • 保証人・連帯保証人は不要で、賃貸保証会社と保証委託契約を結ぶ形です。年齢制限はないと書かれています。
  • 家賃・契約期間・手数料の金額は公表されていません。この記事でも推測しません。

運営会社と、実際に買い取る相手

サービスを掲げているのは「長谷工の仲介」ですが、公式ページには次の注記があります。買取は長谷工リアルエステート提携企業にて行われ、賃貸(リース)も同じく提携企業が行う、というものです。つまり所有権が移る先と家賃を払う先は提携企業で、長谷工リアルエステートは窓口と仲介の役割になります。

株式会社長谷工リアルエステートの会社概要ページ画面。商号、本社所在地、設立年月日、資本金、代表者が表示されている
出典:株式会社長谷工リアルエステート「会社概要」。1994年8月5日設立、長谷工コーポレーション100%出資。2026年9月17日確認。

提携企業の名称は公式ページに出ていません。契約前に、提携企業の商号と宅地建物取引業の免許番号を書面で確認してください。免許と行政処分歴は国のサイトで照会できます。手順は免許と行政処分歴を国のサイトで確かめる方法にまとめています。

査定額-

特徴は「3つの売り方をまとめて査定する」こと

公式ページは、リースバック・直接買取・仲介の3つをまとめて査定する仕組みを「トリプル査定」と呼んでいます。3つの売却方法からまとめて査定し、利用者に合った売却を提案する、という説明です。

リースバック

公式の説明売却後も住み続けられる。

見る点受け取る額は下がるが、引っ越しが要らない。住みたい年数と家賃総額をセットで見る。

直接買取

公式の説明長谷工が迅速・確実に買取。

見る点引っ越しは必要。買主を探す期間が要らないぶん、時期が読める。

仲介

公式の説明広く買主を探して理想の売却へ。

見る点受け取る額は最も大きくなりやすいが、売れるまでの期間が読めない。

公式が「トリプル査定」として並べている3つの売り方。同じ物件で3通りの数字が出る。

この形の利点は、リースバックの査定額が、通常の売却と比べてどれだけ低いのかを同じ会社の見立てで並べられることです。差額が小さければリースバックを選ぶ理由になりますし、大きければ売って住み替える判断もできます。判断の組み立て方は失うものを金額に置き換えて確かめる記事に書きました。

再購入できない期間-
通常の賃貸借契約-
契約期間-
住み続ける期間-
資金使途-
売却後の選択肢継続
退去
買戻し(再購入)

公式が挙げているメリットと注意事項

公式ページは、メリットとして「売却後も住み続けられる」「様々な不動産で利用可能」「売買代金の使途に制限なし」「確実・迅速な現金化が可能」を挙げています。あわせてデメリットも自ら明示しており、「売却価格は相場より割安」「所有権が移転します」「家賃が発生します」の3点が書かれています。

長谷工のリースバックのサービスページ画面。売却後も住み慣れた自宅にそのまま住めます、売却金の用途に制限なしなどのポイントが並んでいる
出典:長谷工の仲介「長谷工のリースバック」。2026年9月17日確認。

注意事項として掲載されているのは次の内容です。所有権は提携企業へ移転する。契約の際に売却にかかわる仲介手数料等の諸費用が必要になる。契約の際に賃貸にかかわる敷金や保証料等の諸費用が必要になる。賃貸期間中は月々の家賃のほか更新料等の諸費用が必要になる。賃貸で住める期間には制約がある場合がある。借地上に建てられた不動産は対象外。対象となる不動産のローン残債額が売却見込み額を超える場合は利用できない。取り扱いができない地域がある。

後半の2つは、他社では扱いが分かれる部分です。借地上の建物は、地主の承諾があれば扱えると公表している会社もあります。残債が査定額を上回る場合も、差額を現金で用意すれば取り扱うと公表している会社があります。長谷工で断られても、条件の違う会社ならまだ道が残ることがあります。理由の分け方はリースバックの審査落ちに整理しました。

実績グループ会社がマンション建設No.1

取扱いの条件として書かれていること

項目 公式サイトの記載(2026年9月17日確認)
対象不動産 マンション、土地、戸建て、一棟収益ビル等。築年数が古い旧耐震物件も相談可
対象外 借地上に建てられた不動産
残債 ローン残債額が売却見込み額を超える場合は利用できない
保証人 不要。賃貸保証会社と保証委託契約を結ぶ
年齢 年齢制限はない
固定資産税 売却後はかからない
広告 買取のため広告活動は行わない
エリア 取り扱いができない地域がある。首都圏は38店舗
買取価格・家賃・期間 公表されていない

保証人が不要で賃貸保証会社と契約する形は、他社でも共通して見られます。その保証会社が国土交通省の登録を受けているかは、登録家賃債務保証業者一覧で照合できます(任意の登録制度で、令和8年8月13日時点の登録は123者)。

年齢年齢制限なし
保証人不要
利用条件売却価格が住宅ローン残債を上回る
審査可能物件どのような物件も取り扱い可能
審査不可物件借地上に建てられた不動産

公表されていないこと

金額に関わる部分は、いずれも公式ページに数字がありません。買取価格の決め方、家賃の決め方、賃貸借契約の種類(普通借家か定期借家か)、契約期間、仲介手数料以外の費用、買戻しの可否と条件。比較に必要な項目がまとまって非公表なので、問い合わせて書面で出してもらう以外に確かめる方法がありません。

とくに賃貸借契約の種類は、住み続けられる年数を決める最重要項目です。定期借家であれば期間の満了で終了し、更新がありません(借地借家法38条1項)。有効に成立させるには書面での契約と、契約書とは別の書面による事前説明が必要で、説明を欠くと更新がない旨の定めが無効になります(38条3項・5項)。仕組みは定期借家契約とはにまとめました。

設定賃料(リース料)-
年齢年齢制限なし
保証人不要
利用条件売却価格が住宅ローン残債を上回る
審査可能物件どのような物件も取り扱い可能

問い合わせから契約までの流れ

  1. 査定を依頼する

    WEBフォームまたは電話。公式は本社営業センターの番号を掲載し、営業開始10時、休業日は火曜日・水曜日と案内している。

  2. トリプル査定を受け取る

    リースバック・直接買取・仲介の3通りの数字が出る。ここで初めて差額が見える。

  3. リースバックを選ぶなら、提携企業の条件を確認する

    提携企業の商号と免許番号、賃貸借契約の種類、期間、家賃、諸費用を書面で求める。

  4. 売買契約と賃貸借契約を確認する

    2本の契約が同時に動く。定期借家なら事前説明書面が交付されているかを見る。

  5. 決済と所有権移転

    残債があれば返済と抵当権抹消を同時に行う。

  6. 賃貸開始

    家賃の起算日と契約日がずれる場合の日割りを確認する。

公式サイトの案内と、契約前に自分で確かめる項目を並べた流れ。3が抜けると比較ができない。

他社と同じ条件で並べたい場合はリースバックの相見積もりの手順が使えます。残債と抵当権の処理の順序はリースバックと抵当権にあります。

その他サービス・独自特典-

よくある質問

買い取るのは長谷工ですか

公式ページには、買取も賃貸も長谷工リアルエステート提携企業にて行うという注記があります。所有権が移る先と家賃を払う先は提携企業です。

借地の家でも使えますか

公式の注意事項に「借地上に建てられた不動産はリースバックの対象外となります」と明記されています。

住宅ローンが残っていても使えますか

注意事項には「対象となる不動産のローン残債額が、売却見込み額を超える場合はご利用になれません」と書かれています。残債が見込み額の範囲内であれば検討の対象になります。

家賃や契約期間はどのくらいですか

公式サイトに記載がありません。この記事でも推測しません。査定を受ける際に、家賃、賃貸借契約の種類、契約期間、諸費用を項目ごとに分けて書面で出してもらってください。

他の売り方と比べられますか

公式が「トリプル査定」として、リースバック・直接買取・仲介の3つをまとめて査定する形を案内しています。同じ物件について3通りの数字が出るため、差額を見たうえで決められます。

この記事で確認した一次情報

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